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うちの会社では東南アジアに子会社(工場)があるので、多言語対応のERPを検討することになった。いろいろ調べて分かったことがあるので、書ける範囲でココに書いておきたいと思う。海外に工場や子会社を持つ会社の人の参考になればと。

少しずつ書き足していこうと思うが、長くなったら記事を分けるかもしれない。特に各製品の特長は細かくなるので、それは別の記事で書くと思います。

多言語対応ERPの要件

細かな要件や条件を上げればキリがないが、うちの会社で求めていたのは以下の通り

– 英語、日本語対応。ローカル言語も対応していればなお良し。
– クラウドかオンプレミスかは問わない
– コストとしては5年間トータル4,000万円以下
– 導入先は日本以外の東南アジアの1国
– 現地ローカルでも使いやすいシステム
– 対象業務は別で記述
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パッケージか独自開発か

社内でもごく少数から「独自開発しては?」と言う意見もあったが、これにはいろいろ大反対してパッケージを購入して進めることに決定。

書きたいことはいろいろあるが、要件を考えれば当然と言えば当然。
特殊な要件や技術力のあるよほどの大企業であれば、独自開発もありかもしれませんが、
普通の会社では基本的にパッケージかなと。

独自開発への反対理由を聞かれたら、以下のことを回答すれば良いかと思います。

– 開発コスト
– 現地の法改正、制度改正への追従の難しさ
– 開発納期
– 多言語対応への難しさ
– 会計などの専門性を含んだ開発の難しさ

それぞれ掘り下げると、長くなるのでココでは省略します。
機会があれば別で、まとめるかもしれません。

今回ERPの対象業務

今回のERPの対象業務は大きく以下。

  • 会計管理
  • 在庫管理

ひとまず、生産管理、人事給与は対象にしませんでした。
対象としなかった理由としては予算、社内工数、影響範囲、納期などなどです。

ERPの対象業務はどこまでにするのかは、コストや納期に大きく影響するので、よくよく検討しましょう。
ERPに限らず要件がぶれるといろいろ大変です。対象業務は要件の元となるので、
出来る限り早めに決めた方が良いでしょう。

とはいえ、導入調査当初はコストが分からないため、いろいろ調べていくうちにコストの関係上、
対象業務を当初よりも縮小することはあり得るかと思います。

ベンダー・メーカー選定

お抱えのSIerやベンダーから情報を得るのも良いですが、
ネットで情報収集をした上で、メーカーなどから直接情報を集めるのも良いと思います。
詳しくはまた追記するつもりです。

ERPのメーカーの調べ方

私は以下の流れで調べました。比較するメーカーを広げすぎるとその分大変になります。
期限や工数のバランスをとりながら、比較するメーカー数は調整しましょう。
会社によってはコンペ形式をとるところもあるかもしれませんね。

1. ひとまずGoogleで検索
2. 比較サイトを調べる(キーマンズネットやITトレンドなど)
3. めぼしいところを5~10社程度選定
4. 比較表を作成
5. 電話やメールで各メーカーにヒアリング
6. 4~5社に絞り込み
7. それぞれの製品のQA表を作成
8. それぞれの会社と会って話を聞く
9. 2~3社に絞って、細かな比較表を作成
10. 最後に1社に絞る

クラウドか物理サーバー(オンプレミス)か

製品の選定基準はいろいろありますが、クラウドにするのか物理サーバー(以下オンプレ)にするのかでコストや使い勝手で大きな違いがあります。幾つか考慮すべきことがありますが、大まかには以下ではないかと。

クラウドとオンプレの話をする時に、そもそもクラウドって何か分かっていない人がいることがありますので、分かりやすく説明した方が良いと思います。

– コスト(イニシャルコスト、ランニングコスト)
– セキュリティ
– 障害に対する耐性、保守性
– システムの使い勝手
– ネットワーク環境
– 機能

クラウドとオンプレ(物理サーバー)のコスト

それぞれのコストについてです。選ぶ製品によりますが、以下のような傾向があると思います。
厳密には言いきれない部分もありますが、細かく挙げればきりがありませんので、ざっくりと書きます。

項目 クラウド オンプレミス
イニシャルコスト 安い 高い
ランニングコスト 高い 普通
トータルコスト 5年以内は安い 5年以上は安い

クラウドとオンプレ(物理サーバー)のセキュリティ、障害に対する耐性、保守性

それぞれのセキュリティ、障害に対する耐性、保守性についてです。

項目 クラウド オンプレミス
オンライン上のリスク 高い 低い
対インターネット障害 障害時には利用不可 社内ネットワークの状況次第で利用可
ハード障害 物理的な故障無し 物理的な故障有り
保守工数 殆ど無し 対応工数が掛かる

それ以外の大きな内容としてはでは、そのERP自体を導入後にやめる場合ですかね。

オンプレの場合、
物理サーバー、パッケージのライセンス、カスタマイズ費用、導入費用など一時費用が多いため、
そのシステムをやめるとなると、コスト的にかなり負担が掛かると思います。

ただ、データはサーバ内にあるため、別のERPに移行する場合でも並行期間含めて、
少しは余裕があると思います。

クラウドサービスをやめる場合は、
オンプレと逆ですね。短期間でやめる場合にはコスト的な負担は、オンプレよりは軽いと思います。
ただし、DBに直接アクセスできるのかどうかやデータ抽出機能などがどの程度あるのか、
など他のERPシステムへの乗せ換えの難易度は不明です。しかも、契約期間が切れれば、
システムの利用自体ができなので、いろいろシビアなのではないかなと思います。
このあたりのはやったこと無いので、分かりませんが。

まとめ

ざっと書いてみましたが、見返してみると内容としては、英語対応ERPに限った話では無いなと思いました。他のシステム検討でも参考になればと思います。

さて、どの製品を検討するかなど具体的な製品選定について書こうと思っていましたが、この記事が長くなってきました。そのあたりは別の記事で書こうと思います。